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孫 正義氏、「M2Mは逆ザヤ」発言からIoTを考える。

孫 正義氏、「M2Mは逆ザヤ」発言からIoTを考える。

分析
ソフトバンクが2015年3月期決算を9日発表しました。その中で、同社代表の孫正義氏から気になるコメントがありました。

「M2Mは逆ザヤ」

同社の決算発表内の質疑応答で、記者からの質問(説明会動画:1時間13分〜)で「携帯の純増数」に関する質問への回答として、携帯端末やMNPなど実態に注力する一方で、みまもり携帯やフォトビジョン、MVNOやM2Mなどで単純な数合わせをすることを否定しました。

■孫 正義氏
「MVNOで大量に卸したり、M2Mでほとんど逆ザヤに近い状態でたくさん出していくなど、(純増を追う)やりようはいくらでもある」

M2M単独では通信キャリアとして、あまり採算が取れないことを認めつつ、「自動車など(役に立つものや)必要なものはやっていく」と同分野に引き続き注力していくことを宣言しております。

【注釈】
※M2M=Machine to Machine(マシーン・ツー・マシーン)。機械間通信。
※IoT=Internet of Things(インターネット・オブ・シングス)。モノのインターネット。

M2MもIoTも”単独”では儲からない

パソコン
これは私の持論ですが、M2M(IoT)は”単独では儲からないと思います。(先の孫 正義氏の発言からも自信を深めました。)

シンプルに考えてみていただきたいのですが、皆さんの目の前にあるパソコンやテレビが「明日から、通信(M2M)するので毎月200円かかります。」と言われた際に、「はい、そうですか」許容出来る人がどれぐらい居るでしょうか。

多くの人は「何で?」と回答するでしょう。M2M(IoT)では、その「何で」が”回答出来る企業”のみが儲かると思います。通信費という新たなコストがメーカーなりユーザーに関わる訳ですからコストに見合う「付加価値」というのは、最終的な価格転嫁先から必ず求められます。

M2Mは既に先進的な企業では使われている

コマツKONTRAX1

【img via KOMATSU

M2Mの活用で有名なのは、建機大手のコマツ(株式会社小松研究所)が活用する「KOMTRAX」です。建設機械に取り付けた機器から、機械の場所、エンジンの動作、燃料がどれだけ残っているか、昨日何時間仕事をしたか等の情報が、すべてがコマツのオフィスで分かる仕組みになっています。(2013年末で30万台がこのシステムで稼働。)

コマツの取締役会長であり、KOMTRAX生みの親である坂根氏のインタビューの引用ですが、これを見ると、企業によるM2M活用は既に行われていることと、M2Mのコスト増を付加価値に転嫁する必要がある事がわかりますのでご紹介します。

「KOMTRAX」が生まれるきっかけは1998年ごろ、盗んだ油圧ショベルでATMを壊して現金を強奪する事件が日本で多発していて、その盗難対策として「GPSをつけたらどうか」というところからスタートしました。(中略)「KOMTRAX」を実用化した当初はオプションで搭載していました。すると、「コマツの機械を盗んだらすぐ追跡される」と評判になりました。(中略)実はこの装備には当時1,000万円の機械でコストが20万円かかっていました。そのころ会社は800億円という、創立以来最大の厳しい赤字状況に直面していたものですから、2%もの利益が吹っ飛ぶような装備をつけるのは大変な決断でした。(引用:DUDA 「建設機械に革命をもたらした「KOMTRAX」誕生の足跡」より

投資する上で、理解しておくべき事

docomoもauもソフトバンクも何年も前から、M2M向けにSIMの提供は行っています。

NTT docomo M2Mページ
KDDI M2Mページ
ソフトバンク M2Mページ

しかし、孫氏の先の発言やコマツ会長の発言からも、それ自体では儲からなかったり、コスト増でしかありません。M2Mが夢の技術であるかのような表現やIoTが新たなテーマとなる事が各所で言われていますが、付加価値が提供できなければ、必ずしも利益を生むとは言えないでしょう。

そしてもう一つ大切な事は、docomoやソフトバンクなどのキャリアも単体のSIMでは儲からないので、SIMと併せて自ら一気通貫で付加価値を提供しにくる可能性があります。つまり、システム構築等で間接的に関わる企業はキャリアが競合先になる可能性があることも注意しておく必要があるでしょう。

ただし、M2MはIoTの流れを受けて、大量の供給先が発生する見込みで、株のテーマとしては充分です。(一部の予測では接続するモノの数が2020年に100億超に達するという予測が出ています。)もしM2MやIoT関連銘柄に投資されているのであれば、自身の投資先が付加価値を提供できる起業かどうか、今一度確認してみてはいかがでしょうか。

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