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スプリントを買っている理由(ソフトバンク決算からの分析)

スプリントを買っている理由(ソフトバンク決算からの分析)

ソフトバンクが本日2016年3月期の3Q決算を発表しました。説明の大半はスプリントに割かれており、同社の改善に関して孫氏から力強い言葉が述べられました。発表内容自体は先日のスプリントのIRをほぼなぞったものでしたが、孫氏の発言からは強気の発言が目立ちました。

スプリント1
◆「ソフトバンクはスプリントで苦しんでると、スプリントが重荷だ」というふうに受け止められていると思いますが、私の中のイメージでは、「スプリント」がソフトバンクグループのこれから稼ぎ頭の1つになる。

◆「スプリント」の改善は少し早まる。

(引用:ソフトバンクG株式会社 2016年3月期 第3四半期 決算説明会より

スプリントの懸念事項は大きく分けると以下の3つになる思います。

【1】売上の減少と利益の改善が可能か
【2】ユーザーは今後も増えるか
【3】キャッシュは回るか

これらの3つの懸念がソフトバンク、スプリントの株価に反映されていると思います。では、これらの懸念がありながら、なぜそこまで強気なのか。今回の決算説明会資料でもかなりのページ数を割いて説明されておりますが、私なりに考えてみました。

【1】売上の減少と利益の改善が可能か

スプリント2

各四半期毎のグラフですので、季節変動があります。一見すると下げ止まっているように見えますが、前年の90億ドルから比べると約10%減少の81億ドルと、油断できない状況に見受けられます。

ただし、月額のストックビジネスである”携帯電話事業”という意味でいうと、一時的な売上よりも顧客単価×ユーザー数で見る方が実態として正しいと考えます。

スプリント3

スプリントが獲得に力を入れているポストペイド(後払い)契約の1請求あたりの請求額は、今回の四半期で70ドル台に伸びています。伸びている中身を見ていくと以下のような内訳になります。

スプリント4

後述しますが、端末の請求額が大きく伸びております。これは2014年9月に開始した端末をリース(貸し出し)する契約の構成比率が53%になったことによるものでしょう。このリース契約が増えることはスプリントには今はプラスでしょう。

一方、通信料の単価が大きく下落しております。これはアメリカ大手2強のAT&TとVerizon(のちにTモバイルを追加)からの乗り換えユーザーに対して、請求から半額にするなど、大幅な割引を提供していたものであり、今後も他社からのユーザー獲得で試作を打つと端末請求も含めた全体の請求額も下落トレンドになると思います。

ただし、下落トレンドになるということは、割引を受けた通信料が低いユーザーが増えるということであり、顧客単価×ユーザー数の目線でいうと、どこかで掛け算した後の数字(売上)は反転すると見ています。(ユーザー数の伸びは後述します。)

利益は改善できるのか

スプリント7

まず、前提としてスプリントは償却前営業利益(EBITDA)が既に反転しております。これはコスト削減によるものの影響が大きいですが、孫氏曰く「(経費が)じゃぶじゃぶだった」との事ですので恒久的な営業利益への寄与が期待できます。

スプリント8

【img via ソフトバンク株式会社 2016年3月期 第1四半期 決算説明会より

前々回の決算説明会資料からの引用ですが、ボーダフォンジャパン買収後のソフトバンクモバイル(現ソフトバンク)に起こった事象は「売上が減少・コスト削減・ユーザー数は増加」という事象でした。これは現在のスプリントと同じ状況です。

ソフトバンクはボーダフォンジャパンの買収後にコスト構造を改善し、大きく収益を改善させた実績を持ちます。改善が顕在化するまでの期間は約3年。

スプリント買収は2013年7月ですので、間も無く3年ほどになりますが、Tモバイルに傾注した時期を除くと改善を進めた期間は1年程度しか経っておらず、顕在化にはもう少し時間がかかりそうです。

スプリント9

現在スプリントはコストの削減を進めており、今年の4月からの1年間は20億ドルのコスト削減(一時金がかかるのでフル寄与は来年4月以降)がEBITDA及び営業利益に効いてくる予定です。

設備投資や端末など減価償却の負担が大きいビジネスですが、EBITDAの伸びはフリーCFの改善を意味します。こちらも後述にはなりますが、手元に残る現金が増えますので手段の選択肢が増えます。これは構造改革をするスプリントにとって大きな意味を持ちます。

では、スプリントはユーザーを今後も増やせるのでしょうか?

img via ソフトバンク株式会社 2016年3月期 第3四半期 決算説明会資料よりG

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