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LINEのIPOについて考える(分析)

LINEのIPOについて考える(分析)

当ブログでは、未上場にもかかわらずLINEをそこそこウオッチしてきましたので、IPOについても考えてみようと思います。

公開日発行済株式総数:13,476,200株
想定価格:2,800円
想定公募時時価総額:5,879億円
VC:なし

LINE IPO分析1

親会社のNAVERが87%で筆頭株主。その後に韓国経営陣。前任の森川氏と出澤氏の持分は0.1%にも満たない。日本のCEOといっても執行役員クラスといいう噂は本業で聞いておりましたが、持分を見ると残念ながらそのようですね。(もう一つ聞いた噂は財務部長でも数千万の判断権がないそうで。事実関係は不明ですので個人の戯言程度で。)

想定されている時価総額が妥当かどうかは、判断が分かれると思いますので、これから見ていきましょう。

赤字での上場

LINE IPO分析3

経常利益は前期赤字。といってもこれは株式報酬(ストックオプション)の影響によるものでしょう。前提としてはまだ投資フェーズではあるものの利益を出せる体質であるという点は留意しておく必要があります。

LINE IPO分析4

【img via LINE IPO資料

2015年はPLを調整後EBITDAで見ると160億円程度。株式報酬と特損が営業赤字での上場となった主要因です。今期1Qの営業利益53億と株式報酬24億を勘案すると営業利益率の実力値は20%前後でしょうか。

TOPラインをどこに置くかで見解は分かれそうですが、仮に売上1,500億円として営業利益率20%とすると営業利益300億水準でしょうか。税率40%とした場合、純利益は200億前後でPER30倍前後。ただ、調達した資金で投資するでしょうから見た目のPERはもっと悪く見えそうですね。

もはや国内はデファクト

LINE IPO分析5

売上に占める広告費率はQ毎に下がってきております。(今期1Qはお化粧でしょうが)

国内はデファクトスタンダードであると言えますので、新たなサービスを始める以外に広告が今以上に必要とは思いません。プレス打つだけでマスコミが数億分の情報配信を行ってくれるでしょう。(これは認知のある企業の特権とも言えます。)

その他の費用については決済手数料やPF利用料などある程度売上に比例する費用だと思いますので、売上に比例して増えてくるのではないかなと。ただ料率は一定だと思いますが。一点注意したいのはMVNO。これは同業他社を見ると初期投資がある程度必要になると思いますので、この動きは上場後になるでしょうが注意。

QtoQの売上を見ると2013年→2014年→2015年のそれと比べて、2015年→2016年は鈍化しておりますので、国内については次の収益源を作りに行くのか、海外へ出る為のCFマシーンとなるかに注目でしょうか。

以上の点から、やはり国内というよりは世界を見据えた上場というのは報道の通りかと。そうなるとこの規模のIPO額では世界的には買収される側の規模感であるというのは否めない。

伸びる分野はどこか?

LINE IPO分析6

☆コンテンツ事業
コミュニケーション:スタンプ
コンテンツ:LINE GAME、LINE PLAY
その他:LINE MALL(2016年5月終了)、キャラクタービジネス

☆広告事業
LINE:公式アカウント、企業スタンプ、ポイント
ポータル:NAVERまとめ、Livedoor

利益率がないのでなんとも言えませんが、一般論としてPF手数料やレベニューシェアがあるスタンプやGAMEよりは広告の方が利益率が高そうに思えます。その点から広告事業の割合が伸びていると思われるのは良い傾向。LINEの広告なんて原価なんてほぼ0でしょうから。

LINEのデファクトである”連絡ツール”に密接に関わるスタンプは微増。メッセージ数やスタンプの送信数はQtoQでまだ伸びていたので、今後もしばらくこのトレンドかと。

余談ですが他のブログで見たのですが、スタンプ売上認識の時期がユーザーが利用した時と、課金時とズレるようなので今後もし大ヒットスタンプが出た際は注意。

コンテンツ部門は2016年1Qを4倍しても昨年に届かないので、ツムツムなどのヒットゲームが2015年よりも失速しているのかな?と思われます。ここは他のゲーム会社のように浮き沈みが発生する部門でしょう。

LINE IPO分析7

LINEに期待されていることはシンプルに2つ。ユーザーを増やして領域を広げること。上記のように、いろいろな事業に参入しており特に国内においては領域を広げる期待については答えられそうなイメージはできます。

一方でユーザーを増やすについてはWhatsApp、MessengerなどのFacebook勢や中国のWechatのように競合が強く、かなり苦戦が予想されます。タイや台湾など首位を取っている地域があるので、局地戦でどこまで戦えるか。これが中国のように自国だけで10億人を超えるような状況だといいのですが、日本は1.2億で減少傾向ですから、他国(特に人口ボーナスが続くアジア)での存在感というのは必要不可欠。

LINEのIPO価格は割安か?

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最後は絶対評価ではなく、少し相対評価で見ていきましょう。

LINEの募集価格ベースで時価総額を算出するとBotCを生業にしているIT企業で4位相当となります。(MonotaRoはBtoB側面が強く意図的に除外)

意図した訳ではありませんが、上にネクソンがいるのでこれは目安になるでしょうか。後は日本のデファクトであることを考えると、ヤフーや楽天などが上場後のターゲットとなるでしょう。もちろん経営のコンディションが改善・成長することが前提で。

ゾゾよりは市場が広そうで、mixiよりは一本足でもないと思います。サイバーとは個人的には最終的な事業展開のイメージが近いのですが・・・

現在、割安か割高かを算出する指標だけでいうと額面では割高。調整後のEBITDAをベースにするとそこそこ妥当というのがデジタルな判断でしょうか。私はこれぐらいの時価総額であれば妥当な水準と考えますが、市場はどう判断するでしょうかね。

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