100man1oku|サラリーマンが株で100万円を1億円にするブログ

100man1oku|サラリーマンが株で100万円を1億円にするブログ

サイバーエージェントのAbemaTVはいつか採算が取れるのか?

サイバーエージェントのAbemaTVはいつか採算が取れるのか?

サイバーエージェントが展開するAbemaTV(アベマティービー)は先行投資の側面ばかりが伝わってきます。特に投資に興味のない(決算が読めない)人たちは、先行投資の意味が理解できず「赤字」とネガティヴに表現します。

そんなAbemaTVですがいつか採算は取れるのでしょうか。最近読んだ「MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣」に大きなヒントがありましたので、少し考えてみたいと思います。

現在のAbemaTVの立ち位置

アベマTV採算1

AbemaTVとは若年層をターゲットにしたインターネットテレビ局です。現在は多チャンネル・基本的に無料といったモデル展開しております。(詳しくは引用元であるサイバーエージェント2017年9月期1Q決算説明会資料をご確認いただければと思います。)

若年層のテレビ離れは各所の調査で明らかになるところですが、デバイス(テレビ)の問題もあるとう仮説の元、デバイス(スマホ)があれば若年層もテレビを見るのでは?というのが基本的な戦略にように見えます。

アベマTV採算2
アベマTV採算3
アベマTV採算4

現在はユーザーの確保に注力している状況です。クオリティの高い映像やアプリの開発を行なっていて、特にアプリの改修スピードはとても早い。おそらく中のエンジニアも同社の最高レベルの人材を投入しているものと思われます。今期はまだ200億円の投資を行なっている最中ですが中長期的には1,000万WAU(週のアクティブユーザー)を目指しているようです。なお引用元のサイバーエージェント2017年9月期2Q決算説明会資料によるとユーザーも狙い通り若年層を獲得できているようです。

アベマTV採算5
アベマTV採算6

サイバーエージェント2017年9月期3Q決算説明会資料によると、現在は1,900万DLを突破。WAUは450万〜550万というのが現時点での実力値ではありますが、右肩上がりのトレンドを継続しています。なお、元プロボクサーの亀田さんの企画では1,420万視聴を達成したということでまだWAUはポテンシャルがあると思われます。

AbemaTBは採算が取れるのか?

アベマTV採算0

MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣」より青い枠の会社の数値部分を引用しています。各社のユーザーあたりの広告単価は上記の通りです。アベマTVが採算が合うかどうかは、ここの単価がいくら取れるかによるところでしょう。

仮に単価1,000円の広告が取れるとすると現時点て45億円〜55億円程度の売上は見込めます。同社が目指している1,000万WAUまで成長した際は100億円程度の売上ぐらいが当面の目安でしょうか。

アベマTV採算7

サイバーエージェント2016年9月期通期決算説明会資料によると、今期200億円の内訳は「内部コンテンツ80億円、外部コンテンツ60億円、広告36億円、その他12億円」の見込みです。

現在の投資ペースを維持しようと思うと、少し投資の手を緩められる広告を除いてあと80億円弱足りません。ここをカバーするのが月960円の見逃し防止(過去番組の再視聴が可能になる)機能のユーザーの確保がポイントになります。

(有料動画プレイヤー)
・スカパー 約330万(2017年6月)
・DAZN for docomo 約45万(2017年4月)
・Hulu 約155万(2017年3月)

先ほどの差分である約100万の有料ユーザーですが競合を見ると不可能でない水準であるとみます。

採算が合うのかについての結論

ということで、AbemaTVの採算が合うのかについての結論ですが、以下の条件を満たせば「採算が合う」と結論づけます。

(前提)
・現在のコンテンツへの投資額は維持
・WAU1,000万の達成
・ユーザーあたり約1,000円の広告単価が取れること(TV局並み)
・有料加入者数が100万程度確保できる

AbemaTVの不安は?

最後に不安点をいくつか挙げておきます。 

アベマTV採算8
アベマTV採算9

2018年も引き続き投資を進め1,000万MAUを目指す計画ですが、想定通り1,000MAUに至らない場合は前述の条件が全て崩れますのでこれは最大のリスクです。

次に競合プレイヤー出現の可能性。これは可能性が低いと見ています。おそらく国内で対抗できる会社は事業体力や芸能事業へのツテも含めて数社程度しかないと思いますが、これだけの投資をするとは思えません。

むしろ競合は同社が競合と位置付けていない動画配信プレイヤーです。これらの会社がAbemaのように無料モデルに舵を切ることはまずないでしょうが、コンテンツ確保という意味では最大の競合になります。NetFlixは年間5,000億円をコンテンツ確保に投資しています。また今回は特に触れませんが、サッカーを中心としたスポーツビジネスでは放送権の獲得競争が激化しており、有名な海外リーグでは1,000億単位の体力が必要になっています。このトレンドが続くとコンテンツの高騰リスクが今後の懸念事項に挙げられるでしょう。

【eye catching img via AbemaTV

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で
Return Top